Hult Prize Winner !!!【第5号】
学生起業アイディアコンペで「学生のノーベル賞」とも呼ばれているHult Prize。国連の後援を受け、起業アイディアを通じて世界規模の社会問題を解決することを目標としています。北大でのその予選大会に出場しました。その結果はいかに...
今週のミチタルニュースは、北海道で樽を作ろうとしている「ミチタル」のメンバーが不定期でお届けするニュースレターです。お酒や木材、林業やテクノロジーまで様々な話題を提供しております。今後の更新もお楽しみに!
自己紹介
みなさん、初めまして!MICHITALの見習いエンジニアのテルヤです!
北大工学部2年で、環境工学を専攻しております。
このプロジェクトには、堅田くん(技術チーフ)との縁により、また、代表のコジマくんの話に引き込まれて、去年の夏から参加しております。北大テックガレージSFP07に採択されたチームMichiのメンバーとして樽焼き機を作ったのがきっかけです。
今回は、先日我々が参加した「Hult Prize」というプレゼン大会を、僕がリポートしていきたいと思います!

昨年のテックガレージSFP07で模型を作っている様子。腕組みしてるのがテルヤ君です。チーム随一のイケメン優男です。by小島
Hult Prizeって?
ハルトプライズ(Hult Prize)は、米国のハルトプライズ財団が主催する世界最大規模の学生起業アイディアコンペです。起業アイディアを通じて世界規模の社会問題を解決することを目標にし競い合う、「学生のノーベル賞」とも呼ばれているそうです!今回は、そんなハルトプライズの北大版でした。
本番までの道のり
MICHITALの取り組み、ビジネスプランをプレゼンテーションし、審査員からフィードバックをもらいました。
では早速、本番までの道のりを記そうと思います!
時は1月半ば、運営の方々が事前にプレゼンを練習する機会を用意してくれました。 僕達は、経験豊富なメンターの方々(起業家さんなど)に対してプレゼンをしました。
実際にやってみると、何を伝えたいのかが明確になっていなかったため、話の筋がそれたり、詰まってしまうことがありました。 言語化して説明をすることの難しさに気付いた瞬間でした。なかなか悔しい経験でしたが、フィードバックをもらい、改善点が分かりました。 具体的には、自分たちが何をやっているのかを、発表の最初にシンプルに言うことにしました。
また、ミチタルが描く森林循環への世界観やプロジェクトを取り巻くワクワク感を他の人に説明できるようになりたいという気持ちも芽生えました。

クボタくん(左)は最近チャリで台湾1周を完走するほど、アクティブな子です。
また、今回のハルトプライズの特長は、何といっても発表、質疑応答も含めて “All-English” で行われることです!
審査員も海外の方がおり、流暢な英語を話されます。僕自身、英語は好きですが、ネイティブのようにスラスラ出てくるわけではありません。
そこで、プレゼン資料がある程度完成したら、とにかく音読を繰り返していました。声に出すことで、ある程度自分の中にも定着していきます。
(効果の程はわかりませんが、音楽は洋楽だけにしようと思い、one directionをずっと聞いていました笑)
本番の1週間前から資料を作り込み、発表練習に打ち込みました。
プレゼン資料は、代表のコジマくんと打ち合わせをし、林業の抱える課題を再確認し、作成しました。(彼はスキー旅行に行っていたのですが、ニセコから何度もメッセージをくれました…感謝です)
発表に関してはクボタくんや、その他のメンバーに壁打ちをしてもらい、修正を重ねました。MICHITALのコンセプトやストーリーの強さは確実なので、あとはどう発表するか、という点に尽きると感じました。
本番の舞台へ
いざ本番、会場はDeep Tech Core Sapporoという落ち着いた雰囲気のおしゃれなところでした。このような場では、たいていは観客側だったので、そこそこ緊張していました。
僕が発表をし、実際に作った樽をクボタくんが演出してくれました。
Hult Prize at Hokkaido University の Youtubeアカウントに、当日の発表のアーカイブがあります!
https://www.youtube.com/watch?v=4Hsog2T1UWE
(MICHITALは49分ごろから)ご覧になりたい方はぜひ!

審査員の方からも君たちcoolでcuteだね!と言われました
本番では、詰まったところはありましたが、MICHITALのプロジェクトのワクワク感、林業に対するアツい思いを伝えられたと思います!
そして、質疑応答ではクボタくんにかなり助けられました…ありがとう(泣)
気になる結果は...
なんと、、、、、、優勝でした!!!

他のチームも良い発表をしていたので、自分でもびっくりでした笑
今回のハルトプライズを通して、MICHITALの取り組みを自分の中で再構築して、よりクリアになたところがありました。
例えば、林業はなぜうまく機能していないのか?樽産業はなぜ今北海道でホットなのか?などなど。
樽産業は、後継者の不足、助成金頼み、非循環型林業など、お金になりにくい林業界に風穴を開ける手段であります。全ての木材を樽にできるわけではないですが、そこに新しい選択肢を提示することができることが僕たちの価値だと感じています。僕たちが感じているワクワク感がたくさんの人を巻き込みながら広がっていく。そんな未来を楽しみにしています。
また、道産の最高の材料があり、ワインブームの到来、競合も少ない。
もう、樽をやるしかないじゃん、と。
英語で行い、海外の人と話すことで、英語で話すことのハードルが下がり、もっと話したいと思うようになりました。留学に対する気持ちも強まった気がします!
長くなりましたが、総じて、非常に良い体験ができました。ハルトプライズの運営の方々、たくさんフォローしてくれたMICHITALのみんな、MICHITALを支えてくれる全ての関係者のみなさんに感謝します!!
〆のフリートーク
僕がハルトプライズで知った単語として、「runner-up」という表現があります。
「run up」 という句動詞は、「走り寄る」という意味です。
そこで「runner-up」は、優勝者に向かって走り寄ったけれども、残念ながら2位に終わった人という意味をもちます。
今回、表彰式の際に、2nd runner-up, 1st runner-up という順で紹介されていました。それぞれ3位、2位にあたります。
意味を知らなかった僕は、1st runner-up が優勝者だと思い、別のチームが受賞され、「優勝逃したなー」と思っていました。
しかし、なんとこの後に、「The winner is …………….team MICHI !!!!」と呼ばれ、自分たちが1位であることを初めて知りました。笑
以上、最後まで英語を学ばせてくれるハルトプライズでした!
これからも頑張ります!!テルヤでした!
今週のミチタルニュースは、北海道で樽を作ろうとしている「ミチタル」のメンバーが不定期でお届けするニュースレターです。お酒や木材、林業やテクノロジーまで様々な話題を提供しております。今後の更新もお楽しみに!
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